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中村航『100回泣くこと』感想

★☆☆☆☆
好みでなかったの一言に尽きる。
文学的とでもいえばいいのか、詩的とでもいえばいいのか。
とにかくそういう面の作品はからきしだめで、面白さが全くわからなかったり。
唯一、そういう文体に魅せられたのは燃え殻さんの『ボクたちはみんな大人になれなかった』だけだったように記憶してる。あれはすごくエモかった。

話を戻す。きっかけはブックオフだった。
ブックオフの108円コーナー。そこで本書はかなりの範囲(多分7冊くらいはあったんじゃないかな)を占領していた。広く人の目に触れた作品は無条件に信用してしまう節が僕にはある。おまけに聞き覚えのあるタイトルと来た(後で調べてみると映画化しているそうなので、そのせいなのかも)。手に取る。あらすじを見る。『犬』というフレーズを見かける。恋愛ものだそうというのもなんとなく把握。恋愛ものはそんなに好きじゃないけれど、犬を飼ってることもあり、購入。読む。読み終わる。
これら全てが多分2、3時間くらいでの出来事だった。
ストーリーとしては単純で、日常の平凡でささやかな幸せが描かれ、恋人が死の宣告を受け、死に、あろうことか犬も死ぬ。
そこまではまだ許せるのだが、死因として突飛な『癌』要素には興醒めしてしまった。
多分この物語のテッペンは『愛するものの死』を『どう描くか』というところにあるんだろう。
でも、正直主人公に深く共感ないし同情できるほど丁寧に描かれているわけでも、好きになれる要素があると言うわけでもない。なんでもない平凡な男女が死を見せられただけだった。

『恋空』は読んだことないけど多分こんな感じなんだろう。スイーツ。

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