一田和樹『天才ハッカー安部響子と2,048人の犯罪者たち』感想/途中まで目的がない話

評価
(4.0)

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読み終えたあと、著者の作品一覧に似たタイトルの作品が山ほどあって初めてシリーズ物だと気づいた。

最初からシリーズ物と知っててなおかつ過去のものも見てたらもっと楽しめたのかもしれない。

途中までは特にこれといった目的もなく、どういう筋なのか分からなかったから退屈で仕方なかった。

あらすじとしては、女子高生が同級生の変な女子に興味を持って、その変な女の子はスーパーハッカーの卵でした的な感じ。

2004〜2016年あたりの期間が舞台で、その女子高生段階は2004年。2016年の頃には無事スーパーハッカーになってる。

彼女は世界を股にかけてサイバー犯罪を行っていて、数十億が動く案件などを少人数で手に掛けてる。

彼女自身の打ち立てる独自の理念・哲学を遵守した上で世界規模で行われる犯罪はDEATH NOTEを思い出す。

サイバー系のアレコレがかなり詳しく書かれてたりするからそこも個人的には面白かった。

冒頭、

一を二や三にできる人はたくさんいる。でも、ゼロを一にしたり、一を百にできる人はめったにいない。特に大事なのは後者だ。ゼロを一にする人の多くは不遇のまま終わることも多いし、彼らが社会を変えることはめったにない。これまでIT産業を牽引してきた起業家や革命的なソフトウェアを生み出した天才はほとんど「一を百にする」人たちだ。ゼロを一にして消えていった天才の価値と意味を的確に理解し、よりよいものを生み出した。

という文が出てきて、GREE田中社長の

あるゲームが流行ったら、同じようなものを作りまくるべき

という言葉を思い出すなど。

あとは、

人間ってわがままだ。出来ないことがわかると、その意味や重要性が初めて認識できる。

というセリフも良い。当てはまる人多いのでは。

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